日本一つまらない車両?313系を深堀する
皆さんこんにちは、大福です。今回は【列車リポート】をしていこうと思います。これは、列車の成り立ち・生い立ちや運用など幅広く詳しく解説していこうと思います。その第一回は、JR東海管内を日々爆走している313系です。こちらについて、詳しく紹介していきます。
1.生まれるまで
この列車が生まれるまでには、JR東海の経営方針が深くかかわっています。
国鉄から民営化されたのち、JR東海は改革に乗り出します。列車では、今までの国鉄車両から新型の車両へ置き換えて、環境と速達性や安全性などの向上に努めようとしてきました。
その中で、JR東海は特に力を入れて新型車両の開発に取り組みました。それには、JR東海区間には名鉄や近鉄といった競合他社があったためだと言われています。特に収益の見込める東海道線区間は豊橋から岐阜までを名鉄と競合をしており、民営化直後は名鉄に圧倒的に負けており、ここでの勝負が急務でした。
そのため、JR東海は211系や213系の新番台の車両や311系を新造し、対抗に向けた準備を始めました。
その中で、名鉄との競合が佳境に迫ってきた1998年度末に77両が新たに投入され1999年度に稼働をしました。その後、たくさんの車両が製造されてJR東海のシンボルとなりました。
2.各番台ごとの特徴
313系は0番台から8000番台までにわたり合わせて539両が製造されています。それぞれの番台ごとの特徴をお伝えします。
①一次車・二次車
一次車・二次車を紹介していきます。
まずは0番台について。見ての通り最初期の車両です。こちらは東海道本線の浜松から米原の間で走っています。車内は転換クロスシートで車端部が固定ボックスシートなのが特徴です。2両・4両編成があります。また、2両編成に関しては300番台と呼ばれています。
次は1000番台についてです。1000番台は中央西線の名古屋から中津川・南木曽まで走り、神領車両区に所属しています。4両・3両編成があり、0番台とは違い車站部がロングシートになっています。
3000番台は、セミクロスのワンマン仕様なのが特徴です。2両編成で、神領車両区は中央西線・篠ノ井線・関西本線に、大垣車両区は東海道線名古屋地区と美濃赤坂支線・飯田線・中央東線の、辰野から茅野の間で運用がなされています。静岡車両区は身延線と御殿場線に充当されています。
最後に8000番台です。8000番台は特別使用車として神領車両区に所属しており、かつてはセントラルライナーとして名古屋から中津川までの運用についていました。現在では中央本線にて運用がなされている。今現在はセントラルライナーは廃止されましたのでね。
②3次車
次からは3次車についてです。2006年に配備された列車もあり、1000番台と3000番台は増備車のため記事は割愛します。
まずは2000番台です。2000番台は静岡地区での運用につくロングシートの車両になります。2両もしくは3両の車両の編成となっています。
5000番台は転換クロスシートの車両で、全座席が転換可能のシートとなっています。6両編成なのが特徴で、東海道線の名古屋地区で運用されています。
③四次車
四次車は、2010年から2012年の間に配備された車両で主だった新番台の登場などのトピックはなく、全てが増備車でした。というのも、残っていた117系や119系といった古い車両を全て更新するためです。
そのため、1100番台・5000番台の増備車と1300番台、5300番台の登場があったのですが、無意識に車両に乗っていても違いはほぼ分からないです。
3.さいごに
同じ顔のように見える313系ですが、細かいところを見ていくと違いもあり、面白い面はあります。また、通勤車両としては最大級の性能を誇っており、「日本一優秀な通勤車両」とも言われています。(真偽不明)
ぜひ皆さん、東海地方に訪れた際はのっていただきたい車両です。