不審車?埼京線の車両が高崎駅にいる理由を解説?
皆さんこんにちは、大福でございます。今回は高崎駅に止まっている埼京線のE233系について紹介をしていこうと思います。鉄道ファンの間では理由については推察されていたのですが、知らずに不思議がっている方もいらっしゃると思いますから、なるべくわかりやすく紹介していこうと思います。
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埼京線車両が新造された理由
近年埼京線仕様のE233系7000番台が7編成増備されました。これは相模鉄道とJRが11月30日に直通を開始します。その際、JR側は埼京線用の車両が必要なためです。埼京線用の車両はこれで38編成となり、相鉄の新型12000系6編成と合わせて44編成が準備をされた。
現状では、新宿での折り返しが基本となっています。が、朝は新宿駅にそのような余裕はありません。そのため、普段の埼京線のように武蔵浦和や大宮まで延長運転されると予想されています。そのため、朝の直通運転はすべてJRのE233系が運用されると予想されます。
そうなると今まで以上にE233系が必要になり、E233系が増備をされるという経緯に至りました。
相鉄とJRの直通運転について
せっかく直通運転について触れたので、もう少しだけ深堀りして紹介していこうと思います。
相鉄は横浜~西谷などの、神奈川のベッドタウンと街を結ぶ路線です。今回の直通運転は海老名・西谷~羽沢横浜国大(JRと相鉄の境界)~武蔵小杉・新宿(JR)が範囲として挙げられます。
そんな相鉄には一つ大きな目標がありました。それは「JRとの直通運転」です。相鉄沿線のユーザーは都心へ行くためには必ず乗換を強いられ、不便で敬遠されがちでした。それにより海老名付近では小田急にユーザーを奪われるなどの問題も発生し、直通は喫緊の課題とされてきました。
それらの問題を解消し、ユーザーの確保・利便拡大を目指し、今日の直通運転に至りました。
また、JR側にもメリットがあります。相鉄は2022年に東急とも直通運転を開始します。そうなると、相鉄ユーザーがJRに乗り換えることなく都心に行けてしまうため、利用者の大幅な低減が危惧されています。
そのため、既存の貨物線を使い低コストで将来の東急ユーザーを取り込めることがメリットであると言えます。
以上が相鉄とJRの直通に関する概要です。
埼京線の新車が高崎に停留していた理由
さて、最後になりますが、本題に入っていこうと思います。
埼京線の新車が高崎駅の電停に止まっていた理由はズバリ、「置き場がなかったから」です。
新造された埼京線車両は先の説明の通り、相鉄直通に際して新造されたものです。それらはすぐに運用につく必要のないものであり、車庫に眠らせておく必要があります。
しかしながら、埼京線車両を保管している大宮や川越などの車両基地は使わない車両を置いておけるほど余裕がありません。そのため使う必要のない新車たちは各方面に疎開をさせられていました。
そして高崎の宮ハエ135編成は最後の最後まで使われませんでしたが、直通開始5日前の11月25日にようやく川越へ回送されて行きました。これで疎開された車両は一つもなくなりました。
最後に
これらが、高崎駅に埼京線車両が止まっていた理由についてです。もう高崎駅では見ることができませんが、ひと夏の風物詩として今後も語り継がれていくのではないでしょうか。
直通に期待しましょう。ご覧いただきありがとうございました。ぜひ読者登録お願いします。