長野の遊園地?揺れる特急ワイドビューしなの号に乗車!
皆さんこんにちは。今回は特急ワイドビューしなの号に乗車してきた際の様子と、運賃などについて紹介していきます!
※全部読もうとすると読む気が失せると思うので、読みたいところだけ抜粋して読んでみてください。
特急ワイドビューしなのとは?
概要
ワイドビューしなのは、愛知県名古屋市中村区の名古屋駅から中央本線・篠ノ井線・信越本線を通り、長野県長野市の長野駅まで向かう特急列車です。(一部白馬や松本発着の臨時便もあり)
1日に13往復設定されていますが、近ごろのインバウンドによる南木曽や木曽福島・奈良井宿などの観光地化により、全ての列車で活況を呈しています。
また、名古屋から長野までの約250キロを約3時間ほどで結び、この区間の輸送の主役となっています。
歴史
中央西線系統の特急列車はかなり歴史が古く、さかのぼれば75年ほど前に準急きそが名古屋~松本間で運行を開始したことが歴史の始まりと言えます。1955年には準急しなのが運転を開始し、本格的に中央西線での優等列車の運行が始まりました。
他にも急行あずみや急行赤倉など多くの列車が運行をされていましたが(複雑すぎるので詳細は省きます)、昭和43年10月のダイヤ改正(いわゆるヨンサントオ)で、しなのが特急列車に格上げされました。
以後、愛知万博やセントレア開業など、多くの出来事と一緒に変化を遂げて今に至ります。
特急しなの号の歴史はとてつもなく複雑なので、ぜひWikipediaをご覧いただければと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/しなの_(列車)
使用車両
使用車両は383系です。制御付き振り子装置が搭載されており、カーブの多い中央西線を高速で駆け抜ける際にはとてつもない威力を発揮します。そのため、人によっては結構酔います。私はいつ乗っても酔います。orz
最高速度は130km/hで高速性能も十分。特急列車らしい素晴らしい走りを見せてくれます。
しなのあれこれ
停車駅
しなのには、いくつかの停車パターンが存在します。そのため、厳密に定義をすることはできません。が、まとめるとこうなります。
名古屋駅―(金山駅)―千種駅―多治見駅―(恵那駅)―中津川駅―(南木曽駅)―(上松駅)―木曽福島駅―塩尻駅―松本駅―(明科駅)―(聖高原駅)―篠ノ井駅―長野駅
※()なし…標準停車駅
※()あり…一部列車停車
※()赤字…結構な数が停車
特急料金(抜粋)
しなのの特急料金はA特急料金と、今日よく採用されるB特急料金よりも少し高額になっています。代表的な区間の料金を紹介していきます。
名古屋~長野:指定席¥2950・運賃¥4510⇒合計¥7460
名古屋~木曽福島:指定席¥2390・運賃¥2310⇒合計¥4700
長野~塩尻:指定席¥1730・運賃¥1340⇒合計¥3070
長野~木曽福島:指定席¥2390・運賃¥1980⇒合計¥4370
車内販売
車内販売はありませんので、ぜひ乗車前に買い物を済ませておきましょう。車内自販機もなかったと記憶しています。
オトクに乗るには…
先述の通り、特急しなの号はA特急料金ですから少しお値段が張るところです。
どうしても節約したい若者の皆様に、オトクに乗る方法をいくつか伝授していきます。
学割
学割は100キロ以上の行程において、運賃を2割引きしてくれるというものです。運賃が2割引きは非常に大きいと思うので、ぜひ使用を検討してみてください。
乗り継ぎ割引
乗り継ぎ割引は、新幹線から特急に乗り換えた際に特急の料金が半額になるもの(特急料金のみ)になることです。名古屋駅か長野駅から乗車の場合のみ有効な手段ですが、だいぶお得になります。
この際のポイントとして、乗車券は乗る区間のみ買っておけばよいという点が挙げられます。以下の例で出てきますが、三河安城から名古屋駅の新幹線自由席特急券を購入しておいて、実際には三河安城からではなく名古屋駅から旅行を始める場合、必ずしも三河安城からの運賃が必要になるわけではないということです。
割引だけ受けたい方はこうすると良いでしょう。
例)新幹線で三河安城⇒名古屋⇒長野
(実際には名古屋⇒長野間の乗車しかしないものとする)
三河安城⇒長野:運賃¥4840
(名古屋~長野間は運賃¥4510)
新幹線自由席特急料金:¥870
しなの指定席特急料金:¥1440
合計:¥6820(名古屋⇒長野間運賃で計算)
⇒正規料金より¥640オトク!
金券ショップ
金券ショップで指定席券を購入するという方法もあるでしょう。金山駅近辺や長野駅周辺で探すと見つかると思います。探してみましょう。
乗車記
ようやくといったかんじでしょうか、乗車記を記していこうと思います。
今回は名古屋駅から長野駅までの乗りとおしになります。
早速、名古屋駅の10番乗り場に383系がやってきました。相変わらずこのフォルムは素晴らしいと思います。
私が乗るのは、6号車15Dの指定席です。基本編成(6両編成)の時は自由席となる6号車ですが、この日は8両編成に増結をされていたため、指定席に変貌していました。
座席はこんな感じです。いたって普通のシンプルな座席だと思います。
机も普通の大きさで食事にも困らないです。蒲郡みかんサイダーが写っていますが、結構おいしいので蒲郡にお越しの際は駅構内のKIOSKでお買い求めください!
この日は増結を擁されるほどに大繁忙期で車内はご老人の大宴会場。うるさすぎたので、車掌さんに謝って事情を話し、2号車1Aに変更していただきました。本当に申し訳なかったと思いますが、私も疲労困憊でしたので…
ちなみに、先頭の座席のみ机が小さく、携帯電話くらいしか置けません。
私の買ってきたお弁当はあえなく膝の上で食べることに…
出発すると、やはり揺れます。小刻みな揺れが、結構体に響き、乗り物酔いしやすい私はかなりの修行です。
フットレストもついていますが、フットレストはあまり使い勝手がよくないように思います。わたしはいつも使っていません。
せっかく増結されていますし、貫通路に向かってみましょう。
東海の特急車両の貫通路と言えばこんな感じだと思います。
西日本のサンダーバードで使用される681系は運転台を見ることができないのに対し、こちらでは見ることができます。(良し悪しはないです)
運転台はもう少し特急らしい豪華な設備なのかと思いきや、近郊型電車などでよく見るタイプに見えました。メーターの数は多いですがね。
今年の冬は暖冬ということで、沿線にもあまり行きは見られませんでした。中央自動車道の下など、普段は雪まみれなのですが、今回は目にすることができませんでした。
長野に到着。せっかくなので、普通車の車内を撮影しておきました。
少し懐かしくも快適そうな車内であることが、写真からも伝わってくるのではないでしょうか?
おわりに
今回は特急しなの号について紹介していきました。
スキーや観光、都市間移動など幅広く使える列車だと思いますので、ぜひ乗ってみてくださいね!
沿線では日本三大車窓の姨捨駅から見下ろす町並みを体感することができます!
乗継割引は新幹線「に」乗継ぐ場合も使えますが
そもそも料金券だけ買って…ということ自体が…
コメントありがとうございます。
確かに逆の場合も適用されますね…追記させていただきました。
指定席の券を買って乗らないとなれば他の乗客の機会損失という点でいささか問題はありますが、
自由席ならまあ大目に見てもらえたらなぁと思います。